日本の農村で、かまどの前にしゃがんで、ふーふーと息を火に吹きかけ、何かを炊いているフランス人の男の子…。
のような名前ですが、パイです。
そんな彼をご紹介すると、折りがきめ細かくて、密度が高め。裏面は霜のように結晶化した砂糖がパリパリとへばりつき、一緒に折り込んだクルミが飴がけのようで、極めて香ばしい。
この、ありそうでなさそうな味のバランスが、私はとても好きです。
食べ終わるとついもう1枚・・・という気分になるのはいつものことですが、この手のパイにしては大き目の手のひらサイズなので、「いや、1枚でよしとしよう」と、無駄食いに走らせないところも彼の甲斐性でしょうか。「今日のコーヒーはフランソワで飲も」なんて、ちょっと特別な気持ちにもさせてくれます。
パイそのものは、誰にでも好かれる王道のおいしさ。
ですが、このネーミングといい、無垢な雰囲気の包装紙に相反して、パイがまとう袋のオトナな感じといいい、いろんな意味でギャップも楽しめます。
東京でのお買い求めは、渋谷COOKCOOPの
レジ横おやつコーナーまで。