文字列なのにまるで線のよう…!
そんな文字列が、2ちゃんねるで話題という。
厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦
厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦
厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦
3つ並べればまるで斜め線。
厂下广卞廿士十亠卉半与本二上旦上二本与半卉亠十士廿卞广下
左右反転すれば波打ち型。
なんたってこの字面、インパクトがある。いい仕事してるわあ。
そして、これってまさにことばデザインだ、と思った。
ところで時折「ことばデザインっていい屋号ですね」と言っていただけることがあり、これにこじつけ、屋号に込めた志について書いておこうと思う。
ことばは、口から発せば音波。
そして、目で見ればカタチだ。
だから、ラジオやテレビで流すなら、ことばの響きやリズムをデザインするし、ポスターや屋外広告なら、一見して頭に入り、なおかつ文字の与える印象をデザインしたい。
長文の原稿なら、単調にならず、テンポよく読み進められるようにセンテンスを切り、文末表現が被らないようにする。視覚的には、画数の多い漢字がズラズラと続かないようにするのも大切だ。
つまり、伝える手段によって、最も効果的に伝わることばをデザインするのが私の仕事。そういう仕事をしようと思っています。
ところで日本語は、漢字、ひらがな、カタカナ、場合によっては旧仮名づかいやアルファベットも使える。
そして、その表現の幅は、アルファベットだけ、漢字だけ、ということばとは比べものにならないほど豊か。『声に出して読みたい日本語』なんてベストセラーもあったが、日本語は、むしろカタチの豊富さが特徴だと思う。